いぬやねこ

勝手に掲載して怒られるな。避妊手術の助成を行政に請願する運動の文章。
不幸な命が後を絶たないこと。人間の意識改革が必要なこと。そこは前提として。
「〜略〜昨年一匹の仔猫が玄関先に遺棄されていました。
病院へ連れて行くと 人間に虐待されていたことが判明。
しっぽをもってどこかへ叩き付けられたらしく 骨盤と大腿骨を骨折、おしりのあたりが引き裂かれ、傷は腸にまで達していました。
保護して約2ヶ月後 その仔猫は亡くなりました。
もし この仔猫のお母さんが避妊手術を受けていたら こんなにもつらく苦しい思いだけでわずか数ヶ月の命で尽きてしまうこともなかっただろうに・・・。
そして 生まれてすぐに捨てられたり殺されたりする何の罪もない小さな命があまりに多いことに日々心を痛めています。
このような命を少しずつでも減らせるようにするには 不妊手術の徹底が絶対です。どうかご賛同よろしくお願いいたします。」

すごく違和感があった。
子猫が哀れでならないのは言うに及ばない。
が、そうではない。
苦しい想いをして数カ月で死ぬなら生まれてこなければよかった。
生まれてこさせてあげなければよかった。
だから、避妊手術を徹底したい。
というところに違和感があった。
今の現状で、特に自分が住んでいる東京で、
殺処分を失くす現実的な打開策としてはいまのところ避妊手術の徹底しかないだろう。
生まれて死ぬだけの命。それを減らしたい。
それはそうだ。
だけど、避妊手術という手段がものすごく普通のことになっているのがそもそもおかしい。
繁殖をできなくさせる。それは普通ではない。
これしか方法がないから、それでも生まれて死ぬだけの命をなくしたいから
とりあえずのそのばしのぎの方法であるはずだしあるべきだと思う。
ほかに根本から考えるべきことがある。みんなわかってはいるがうまく動けない。
から、猫の繁殖をとめることでしか殺処分の数を減らせない。
生まれないことでしか、虐待される数を減らせない。
上記の子猫の場合の問題は、母猫が避妊手術を受けていないから生まれてきちゃって、
結局は死んでしまったところではない。
一番の問題は、尻尾を持って壁にたたきつけ、おしりを引き裂いた人間の行為である。
いくら猫や犬の避妊手術を徹底しても、こういう人間は残虐行為をする。
そういう人間のモラル、もはやモラルではないが、そこの問題を扱わなければならない。
犬や猫、自分の手で簡単に殺すことができるそういった命を奪ってはならない、傷つけてはならない。
そういうことができる人間はおかしいのだ。狂っている。
そこまでいかなくても、薬をまいたり、保健所に持っていったり、
なんとも思わなかったり、ビジネスの道具としか思ってなかったり、
そういう人間は思っているよりびっくりするほど多い。
そういう問題はあとまわしにせず、殺処分ゼロの運動や、
動物愛護法の改訂などと一緒に考えなければならない。
人間の意識底上げが一緒に第一になされなければ問題は解決しない。
避妊手術を徹底しても問題は解決してないのだ。
人間が多くなりすぎたから、野良猫も増えすぎて、縄張りが狭くなりすぎて、猫密度が高くなる。
感染病が蔓延し、出産も多くなり、殺処分が増える。
そして生まれては殺される。虐待される。
全て人間のせいです。
子供のころからちゃんと学んで当たり前の意識を育てつつ、
取り急ぎは愛護法の改訂を早くしないといけないと思います。
ショップでの生体販売は早急に禁止し、生体を扱うのに今とは違う厳しい資格を有する。
飼う方も資格を有さなければ飼えないようにする。
そして残虐行為をする人間に対しては法で罰せられてしかるべきである。
器物損壊罪ではなく殺罪として。
人間の世界がケアされ(きっと余裕がないと人は動物に優しくなれない)
動物と一緒に生きるということがもっと当たり前になればいいと思うし、
動物たちの命も当然のように尊重されればいいなと思う。
できることならば、人間の赤ちゃんが生まれるのと同じくらい、
犬や猫の赤ちゃんが生まれることを喜びと思えるようになれたらいいなと思う。