ギブミーブックス

ドラクエばかりしてると、バカになっちゃいそうだから
(つうかもう、少し飽き・・・いや、終わらす!今もう終盤なんだよ)
本も読んでいます。


なんだかちゃんとガツンとしたものが読みたくて、
持ってるけど読んでない本から、
芥川龍之介地獄変・偸盗」を読んでいる。
そういえば、芥川ってちゃんと読んだことなかった気がする。
太宰や漱石のが好きだが、やはり力があるなー!
血や汗や死臭に纏わりつかれた人間の醜態。
それを取り巻く自然の無常。
もう汚くて、ベトベトしてて、臭って、うだってて、
ギラギラしてて、しんとしている。
やっぱり、強くて美しい文章が好きだ。
芥川は、汚いしギトギトして生々しいけど、
幻想的な感じもする。特に初期はそうなのかな。


「人間の苦しみを忘れた、しかも又人間の苦しみに色づけられた、うつくしく、傷ましい夢である。(涙を知らないものの見る事ができる夢ではない)そこでは、一切の悪が、眼底を払って、消えてしまう。が、人間の悲しみだけは、―空をみたしている月の光のように、大きな人間の悲しみだけは、やはりさびしく厳かに残っている。・・・・・」―偸盗


地獄変もちゃんと読むの初めてだ多分。
綺麗な文章。
でも今日、通勤に持ってくるの忘れちゃった。
読みかけの本を家に置いてきてしまった時の自責感。
最愛の娘を目の前で焼かれ失っても、
目の前に起こっていることを狂喜をもってして写し描く
ぎりぎりな精神から産み出されたものが完全に美しいということ
でも代償はおおきい


愛だとかを美しいと感じる気持ちと
残酷なものを美しいと感じる気持ちは
なぜいつも一人の人間の中で同居しているのだろうと考える。
この間、玄関開けてすぐのところに、ひっくり返って死んでいる鼠がいた。
多分ドキの仕業だろうと思う。
その様は美しかった。
傷口や血も美しい。
死んでいくものの美しさ
生きているものの美しさ
大きな大きな、葉がたくさん茂ってキラキラしている樹がとても美しい
ついこないだまで生き生き咲いていたのに今にも枯れて散っていきそうな花が美しい
狂気じみたものの美しさ
妖艶なものの美しさ
火が暴力的に燃えているのも美しい
泣いている人が美しい
それは、子供が美しいのや、入道雲が美しいのや、
日だまりが美しいのと違うような気がするが、
きっと全部が一緒なんじゃないかと思う。
タナトスってことなんだろうか。
生まれたばかりのものも死んでしまうものも同時に
同じに美しいということか、と結論をおいてみる。
でもまだ釈然としない。
負のもの、死というものを美しいと感じる決めてがまだよくわからない。
死自体が美しいわけじゃないんだろう。
生が必ずしも美しいわけでもないんだろうし。




あと、この間、飯田橋の神ブックオフで、
池波正太郎剣客商売で読み抜けていた、
「勝負」と「浮沈」を購入。(もち、新編集じゃないやつ)
あーこれでまた小兵衛さんに会えますな。小兵衛さん!
残りは、「狂乱」と「二十番斬り」と「波紋」だけになった。


八月に入ったら、英語の勉強しに図書館でも行こうか。
そいで、本を借りるんだ。
むしろ、図書館で働きたい。



ほんとにいろいろ考えるべきことがあるけど
とても頭がからっぽでたいへんだ
今までたくさん逃げてきたから
なんとかもち直して歩いていきたいけど
暑くてかなわないが、じとじとべとべとしながら
しっかり何かをやってみるのもいい