SUMMER

昨日、盆踊りをみたしばらくのあいだ。
浴衣を着た地元のおばあちゃんやおじいちゃんを中心に
中年や子供も混じって、櫓を囲んでぐるぐる回る。
その、時間の流れや音や空気や時間帯や動作がとても美しく見えた。
なぜだかわからないけど、とても大事なことを見ているような気分になった。
盆踊りは何かの記号で、私の脳味噌がそれをキャッチしたんだけど、
それが何なのか、今必要な何なのかわからなかった。
昔からキャッチした後の処理、すなわち思考して言葉として納得する、
もしくは答えを出すという行為が苦手だ。
キャッチしたものをキャッチしたままにして、
上手く積み重なっていつかわかればいいけど、
一度処理しないとそれは跡形もなくなくなってしまうことが多いので
いつもあやふやになってしまう。


酔っ払いが繰り広げる少し強気なアート談義が嫌い。
太宰が書いている、夜な夜なサロンに集まる輩を嫌って、
場所を嫌って、でも気がつくとサロンにいるというのと一緒ではないか。
多分ねそこは男の世界なんだよな。
私はひっくり返っても女だからやっぱりその場に溶け切ることが出来ないのではないか。
言葉と思想の攻撃戦ではないところで物事をとらえたい。
誰も上じゃないし誰も下じゃないし誰も彼も一緒であると思っている。


でも物事を捉えるのに必要な思考したの上での言葉を持ち合わせてないジレンマ、
との苛々が発生するんだろうな。
わかってるでも言えない
わかってるでも言いたくない
違う間違っているでも言えない
何も言いたくない
逃げともとれるこの癖をそろそろどうにかしたいが、
決定的に一度全てを認識する必要があるから怖い。
怖いことはとても嫌い
怖いから
甘いことを自認することへの恐怖
不安を受け入れて処理しなくてはならない状況への恐怖


女の人だけが知っている答えみたいなものがあると思っている。
とても漠然とした大掛かりな実体のない、でも真理とか答えといったものに
最も近いようなその事実を私は女の人としてもっと掘り下げてもいいかもしれない。
もっともっと超越したものだけに目を向けて、言葉に落とせなくても
自分の中でなにもぶれないような自信というものが必要かもしれない。
信じるということか何かを。
何をきいても何もいえなくても何を否定されても動じないぶれないその答えを知りたい。


多分盆踊りと言う記号から脳がキャッチした何かも
きっとそこに結びついているような気がする。


きょうは、ジンジャーシロップを作って、
刺繍をして、掃除して、森のきこりみたいな生活。
でも、そのシロップで作ったジンジャーエールには
ウィスキーが入っていることは秘密だよ。


なんつったって暑いです。
家にいるのに、頭がフラフラします。
私は、昨日のプールでは、1750mも泳いでしまった。
まだまだ余力がある。
ドキは天然ドレットをたくさん作って、
それをカットされて、禿げをこしらえてるけど、
元気だよ。


夏が本番
感情が渦巻く秋までにしっかり状況を整理して、
状況を作って、感情任せの秋に突入しよう。