あっちゃん

忘れない強さと前に進む勇気

とてもしっくりきた。そう、忘れなくていいんだ。
忘れないことはつらいことだけど、忘れなくてはいけないわけではない。
だけど、忘れないのとそれだけにしがみつくのとは違う。
忘れない、そして同時に前を見なくてはならない。前だけを。
忘れないことを愚かなことにしないためにも。
忘れないことに打ちひしがれない強さとあたたかさと、
引きちぎれそうになりながら歩き続ける勇気とあたたかさを
体の中心にすえて歯を食いしばる。

変わるといったって、何もかも一から新しいわけじゃない。
あるものを捏ねくりまわして、もう一度形作った。
それは捏ねくりまわす前と一見変化がないように見えても、同じではない。

そうだな、ちょうど漫画家が同じ人物を描いていても、少しずつ違うような感じ。

変化しないことはない。
でも、変化しないということを認識したという変化もある。
変わらないこと、忘れないことを認識して持っていくのなら、それはそれでいいのだ。

忘れることは救いであり、業罰である。
忘れなくては辛いことは忘れられるし、忘れたくないことも忘れてしまう。


しがみつくのではない。
こだわりつくすのではない。
波打つものが広がり静かになるのをみて、
そしてそこからついと何かをすくいあげる。

忘れないことも忘れたことも全て自分の中にある。