呉越同舟
歯医者で何度も何度もグサグサと刺される麻酔の注射は、
いつになっても変わらず気味が悪い。
痛みはないが、針がどんどん奥まで侵入してくるあの感覚。
頭がクラクラしちゃう。
抜歯した翌日は、なんだか気分が優れない。
ふさいでいるという感じ。
でもこれは、抜歯による地味な鈍い痛みと、
地味ーに頭がぼやけているからなんだ。
身体状況が精神状況を錯覚させてしまうんですね。
実際、精神病患者の頭のおできを治したら、
症状がよくなったりするんですよ。
よく考えれば、別に不思議なことじゃないとわかるけど、
知ったときは目から鱗だったな。
何が何にどう作用しているかなんてわからない。
きっと、私すらも気づかないうちに、
なんらかが作用して、私の喘息はでなくなった。
私はそう思っています。
それがナンだったのかなんて分からないし、
別に知りたいとも思わないけど、
いつか、鼻も治るといいなあ。
とにかく、歯を抜くのは次は来年だと思うと、ほっとする。
一年に一本しか抜きません。
理由は痛いからだよ!