Everything about me

静かな中で料理をするのって好き。
誰とも喋らず時間をかけて。
コトコトいう音や、シュンシュンいう音を聞きながら、
しんっと冴え渡る瞬間。
頭も空間も。
なにかがわかりそうな気がする。

特に気分が落ち込んでいたり、沈んでいたりするときに、
ゆっくりと献立を考えたり、
手順を考えたり、
丁寧に野菜を切ったりするのが
心にしっくりくることがある。
特に煮るのは格別か。
湯気がずっと出てゆらぐし、
時間をかけてそのしっくりくる感覚を味わうことができる。

掃除をしたり、散歩をしたりするのもきっといいのだろうけれど、
料理っていうのは、食べる物を作るから、
なんていうのか、生きることに直結している。

私の体は、私の食べたもので全てができている。
血となり肉となり、シナプスとなり、分泌物となり、
感情となり、思考となる。
その私が、こうして文章を書いたり、
絵を描いたり、会話をしたりする。
その発端は全て、体に取り入れた食物だ。
宇宙や、地球や、大地のエネルギーをそうやって自分の体の中に取り入れている。
どれだけいいエネルギーを摂取できるかでその人が変わるんじゃないだろうか。
ポンコツになるのか洗練されるのか。

だから、料理っていうのは、そのエネルギーを取り入れる方法だから、
生きることに集中できるんじゃないか、って思う。

こじつけかな。


あと、食べることは、喜びとも直結している。
食べれば、瞬間に喜びを得ることができる。

生きる喜び。
おかあさん、生きる喜びです。


今日は、パウダーや牛乳でごまかさない、
ちゃんとココナッツミルクでつくるグリーンカレーを作ろう。
ちゃんと、辛いやつ。

明日は、雑穀米に塩昆布と枝豆とひじきをまぜたおにぎりをにぎろう。ふたっつ。

元気になるといい。