おにぎり

私はおにぎりが好きである。
作るのも、食べるのも、作ってもらうのも好きである。

米と具と海苔のコラボレーションがミラクルです。
おにぎりがないほかの国はかわいそうだと思うくらい好きです。
あんなにおいしいものがないなんてさ!

ラクルハーモニーといえば和のおにぎり、西洋のサンドイッチですが、
私はサンドイッチも大好きです。
猫が「よ〜し!遊ぼうか!」と言われた時に嬉しさのあまり、瞳孔が真っ黒に開いちゃうみたいに、
目がらんらんしちゃうくらい好きです。

でもやっぱりサンドイッチとおにぎりじゃあなあ、
勝負にならない。

日本人だからね。

普通に日本人として人生を過ごしてきた人なら、
おにぎりに対してなにかしらの記憶や思い出があるでしょう。
やっぱり、そういうものが作用するんじゃないかと思います。

食べ物はそれ自体がライフセーバーですが、
おにぎりはそれに何かしらの荘厳なものが加わるような気がするんだなあ。

日本人が、神社や寺やそういうものの前を通る時に、
少しだけ真剣になるっていうか真面目になるっていうか、
不真面目にならないっていうか、そういうものと同じ感覚をおにぎりに感じるんだよな。

かしこまるわけではないけど、
ありがたい
っていうような気持ちがわくのかな。

サンドイッチだされても、おいしい!以外にはないよなー。
とはいえ、その時の状況や、その人、その家庭の思い出、記憶、味があるので一概には言えぬが。

おにぎりはそうだな、日本という家の味。


ご苦労様の食事に、
おにぎりと、ちょっと濃いめの熱いお味噌汁に香の物。

しみじみするねえ。

やっぱり、サンドイッチとスープじゃそうはいかないですよ。

しみじみだね。
そうだ、しみじみだ。

ちょっと普段わきにおいて見ないようにしていることを
ふっと思い出したりするような。

そして、それは救いの味。


変わり種よりかは、梅、おかか、昆布、しゃけなどのオーソドックスなもの、
小さめのものよりかは大きめのもの、
(口いっぱいに頬張れるくらい)
混ぜ込みよりかは、真ん中に具が入っているもの、
冷めているよりかは、にぎりたてのホカホカしているもの、
海苔はバリバリよりかはしんなり
が好きです。

おにぎりをふんわりにぎるのって難しいよな。
絶妙な塩加減も難しい。